Kick Start Rapture Expansion Pack（ProfessionalおよびPlatinumのみ）

 

メモ：Kick Start Rapture Expansion Packは、SONAR "Everett" Update 4のみに含まれています。Update 4の配布終了後は、Cakewalkストアから単独でKick Start Rapture Expansion Packをご購入いただけます。www.cakewalk.com

Craig AndertonのKick Start Rapture Expansion Packは、幅広い音楽スタイルに適した、複数のキックドラム音が特徴です。キックドラム音はEDM（Electronic Dance Music）やヒップホップ、ラップ、インダストリアルで特に誇張されるものですが、ポップやロックなどあらゆる他のスタイルに合わせて簡単にサンプルを調整できます。

Kick Start Rapture Expansion Packを使うには、次の手順を実行します。

1.	SONARのSynth Rack（シンセラックの使用を参照）を開き、Raptureの新しいインスタンスを挿入します。

2.	Raptureブラウザの\Kick Startフォルダから、基本的なキックドラム音のカテゴリを選択します。

カテゴリ	ディケイタイム	プログラム
ショートディケイ	125 ms	S00 - S10
ミディアムディケイ	250 ms	M00 - M10
ロングディケイ	500 ms	L00 - L10
エキストラロングディケイ	1500 ms	XL00 - XL10

すべてカテゴリーは同じサンプルに基づいており、異なっているのはディケイタイムのみです。たとえば、S03プログラムはM03と同様にサンプルの処理を行います。各カテゴリには11のプログラムがあり、それぞれ異なるキックドラム音を出します。数字が大きくなればなるほど、より「強烈な」音になります。

00 = 低レベル、低周波数で、キック音もあまり強くありません。

01 = ピッチエンベロープを加えることで、アタックがより強くなるとともにピッチが良くなります。

02 = ピッチエンベロープで周波数を下げ、THUDを強くし、ディケイを長くします。

03 = タイトかつ振幅の大きいピッチエンベロープで、高周波数です。

04 = 強く深いダンスキック音が加わります。

05 = スーパータイトかつ振幅の大きなピッチエンベロープで、高周波数です。

06 = 力強くパンチの利いた音です。

07 = タイトで薄く、非常に振幅の大きなピッチエンベロープです。

08 = 甲高いキックドラム音、タイトで振幅の大きなピッチエンベロープに適度なディケイが加わります。

09 = 08と同様ですが、サイン波ではなく三角波に基づいています。

10 = 08と同様ですが、サイン波ではなく複雑なFM波に基づいています。

3.	任意のKick Startプログラムをロードします。デフォルトでは、RaptureのElement Mixerでオリジナルキック音である要素1が高く設定されています。ただし、異なる要素をミキシングすることで、サウンドを大幅に変更できます。

要素	概要
1	未処理のオリジナルキックドラム音。
2	ノイズ（テクスチャを追加するためにステップシーケンサーで作成したパターン）。
3	クリック1（明るい音色、ミックスでキックを目立たせる）。
4	クリック2（中域のクリック、「力強さ」を加える）。
5	アコースティックキック1（中域を強調し、音が遠くで鳴っているように聞こえる）。
6	アコースティックキック2（明るい強調、音が近くで鳴っているように聞こえる）。

4.	KickMaster FX Chainを使ってより多くのサウンドを処理しましょう。特に激しいサウンドに向いています。詳細については、KickMaster FX Chainによるキックドラム音の処理を参照してください。

 

メモ：  4 Kick Startは独自の"キックドラムトラック"を最大限柔軟に操作できるよう設計されています。 4 電子キックドラムはC1～C8キー上に割り当てられています。このため、キー上で「フィンガーロール」をしてダブルキックドラムのエフェクトを掛けられるだけでなく、これらのサウンドの「ピッチ」を合わせることもできます。 4 クリックとアコースティックキックではキートラックを掛けないため、一定のピッチが維持されます。 4 ピッチエンベロープではピッチが上がるため、予想よりもかなり低いノートを使っても上手くいきます。 4 ドラムのサンプルは「808」タイプのサウンドに似ていますが、これらは合成されたサイン波が使われています。従来の、ツインT型アナログ発振器の設計によって作られた波形を再生するためです。その結果、サウンドが非常にクリーンになるとともに、より柔軟に処理を行えるようになっています。 4 Xtra-Longオプションでは、トリムポットサスティンコントロールを可能な限り上げ、昔の電子ドラムから取られた「平凡な」エフェクトをエミュレートすることで、基本的なサイン波のサウンドを強化することができます。

関連項目：

シンセラックの使用

プラグインシンセ

Rapture（Platinumのみ）

Rapture LE（Professionalのみ）

KickMaster FX Chainによるキックドラム音の処理

新機能