Anderton Collection Sizzle Bus FX Chain

Sizzle Bus：

Sizzle Bus FX Chainは、わずかではあるものの、重要なディメンションをミックスに添えることができます。まるで、オリジナルの「Exciter」ハードウェア回路のような働きをします。Sizzle Busは、ハイパスフィルタを使い、最も高い周波数を除いた全ての周波数を除去します。また、ディストーションを掛けて、自然な倍音の上に人工的な倍音を作り上げます。表面的にはトレブルをブーストすることと似ていますが、Sizzle Busは、特に電子楽器と比べて少しくすんだ音色になるアコースティック楽器や電子機器に「キラキラした」サウンドを加えます。この「Sizzle」Busを設定することで、くすんだ音色のトラックから必要に応じて信号を送り、トラックをより明るい音色にできます。希望するエフェクトの作成にはそれほど必要でないため、バスのフェーダーを下げます。

Sizzle Busには、次のコントロールがあります。

HF Cutoff：約8.6kHz～17kHzの高周波数のカットオフを設定します。

Sizzle：ディストーションの強度を設定します。

Delay 0-2 ms：Sizzleの信号を0～2ms遅らせます。ディレイを長くすると深みが出ます。

Width：モノラル（反時計回り）からステレオ（時計回り）にステレオの位置を変えます。

Sizzle Bus FX Chainの使い方

1.	新しいステレオバスを挿入し、名前をSizzleと付けます。バスのボリュームコントロールを下げます。

2.	ブラウザで、Pluginsタブ をクリックし、プラグインブラウザを表示します。

3.	Audio FXボタンをクリックし、FX Chainフォルダを展開します。

4.	Anderton Collection > Processorsの順でクリックし、Sizzle Bus (Bus FX)プリセットをSizzle BusのFX Rackまでドラッグします。

5.	Sizzle Bus (Bus FX) FX Chainで処理を行う任意のトラックに、新しいセンドコントロールを挿入し、Sizzle Busに割り当てます。

6.	お好みに合わせてトラックのセンドレベルコントロールを調整します。

7.	お好みに合わせてSizzle Bus (Bus FX) FX Chainのコントロールを調整します。一般的な設定ではHF Cutoffを約1/3上げ、Sizzleは最大にします（より繊細なサウンドにする場合は戻すことができます）。さらに、Delay 0-2 msは全体にエフェクトがうまく掛かるように設定し、Widthを必要に応じて調整します。通常、ステレオソースにはステレオを使用しますが、イメージングをよりモノラルにする場合は、Sizzleを少し追加するとよいでしょう。

関連項目：

デジタルオーディオのルーティングとミキシング

トラックにセンドを作る

ステレオバス

センドアシスタント

FX Chainプリセットの使用

FX Chain

FX Chainモジュール

新機能