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異名同音を表示する

あらゆる音は、いくつかの違う音名を使うことができます。たとえば、C♯3とD♭3は違う音名で同一の音の高さを示しています。G4とA♭♭4も同義語のようなものです。最も適している名前は、原則として現在の調号によって決まりますが、音楽的な前後関係によっても決まります。

SONARは、一定の規則に従って、現在の調号に基づいた臨時記号（シャープやフラット）を音符に自動的に付加します。この規則は、多くの音楽的状況に当てはまり、たいていは満足な結果になるはずですが、必ずしもそうなるとは限りません。これを完璧に行うには、どの調や音階になっているかを個々の状況に合わせて判断する必要がありますが、その判断は作曲者にしかできないものです。たとえば、転調が始まった状態で、まだ次の調号に落ちついていないときは、調号が移りつつあります。実際、全音階とも半音階とも区別のつかないものもあり、途中でシャープやフラットやナチュラルを付けたりする必要もあるでしょう。すべての状況を網羅する規則はありませんから、このような場合は初期設定とは異なる設定にする必要があります。

SONAR の中の音符は、通常は音名が固定されてはいません。したがって、音符は新しい調号の設定に合うように自動的に変更されます。音名を指定すると、固定された音名がその音に残り、調号にしたがって変更されるということがなくなります。音符を上下にドラッグしたりして音符のピッチを変更すると、固定された音名は新しいピッチに合わなくなるため固定解除されます。

臨時記号を指定するときは、次の対応表にあるような文字を使用します。

 

臨時記号	表記	例	表示
フラット	b	Cb5
シャープ	#	C#5
ダブルフラット	“	C”5
ダブルシャープ	x	Cx5

異名同音の音符の入力

1.	コントロールバーでスマートツールを選択し、音符をダブルクリックしてノートのプロパティ・ダイアログを開きます。

2.	ピッチのテキストボックスに、変更する音符の音名を入力します。

3.	OKをクリックします。

変更された音符の音名が異名同音で表示されます。

異名同音を変更する場合にイベントリストビューを使用することもできます。この場合、新しいピッチを上記と同様の書式で入力します。

また、プロセス｜置換コマンドを利用することもできます。たとえば、すべてのE♭5をD♯5という表示に変えたり、すべてのE♭をD♯という表示に変えたりできます。詳細については、プロセス｜置換を参照してください。