チャンネルストリップ

コンソールビューには、次の種類のチャンネルストリップを表示できます。

オーディオトラック：オーディオデータを含むトラックを制御し、ハードウェアオーディオインターフェースにルーティングするときに使用します。詳細については、オーディオトラックのコントロールを参照してください。

MIDIトラック：MIDIデータを含むトラックを制御するときに使用します。MIDIトラックでは、外部のMIDIデバイスまたはソフトウェアインストゥルメントを制御できます。詳細については、MIDIトラックのコントロールを参照してください。

インストゥルメントトラック：ソフトウェアインストゥルメントを制御するときに使用します。詳細については、インストゥルメントトラックの制御を参照してください。

バス：サブミックス、ヘッドフォンミックス、エフェクトセンドを作成するときに使用します。SONARでは、ステレオバスとサラウンドバスの両方がサポートされています。詳細については、バスのコントロールを参照してください。

ハードウェア出力：オーディオインターフェースの物理的なオーディオ出力を制御するときに使用します。ハードウェア出力のチャンネルストリップには、LRのアウトプットと2つのボリュームコントロールがあります。詳細については、ハードウェア出力コントロールを参照してください。

図649. チャンネルストリップの種類により、チャンネルストリップに表示されるコントロールが異なります。

チャンネルストリップの種類の表示/非表示を切り替える

コンソールビューのストリップメニューをクリックし、目的のチャンネルストリップの種類を選択します。

図650. コンソールビューのストリップメニュー

チャンネルストリップのコントロール

チャンネルストリップの種類により、チャンネルストリップに表示されるコントロールが異なります。チャンネルストリップのコントロールは、複数のモジュールにグループ分けされており、モジュールごとに表示または非表示にすることができます。次のモジュールとコントロールがあります。

 

表 270. コンソールビューチャンネルストリップのコントロール 

モジュール	コントローラ	説明	オーディオ トラック	MIDI トラック	インストゥル メント トラック	バス	ハードウェア 出力
インプット/トリム	ゲイン	トラックのボリュームやバスの入力レベルを微調整するためのプリフェーダーインプットゲイン。	x			x
	ベロシティオフセット	再生時のベロシティの調節。元のノートに対して-127～+127の調節が可能（実際の出力は0～127）。		x	x
	インプットパン	バスへ送信されるオーディオデータのパンを設定。 メモ：チャンネルストリップの幅が狭い場合、インプットパンコントロールは表示されません。				x
ProChannel（Platinum およびProfessionalのみ）	ProChannel	ProChannelは、各チャンネルに高品位のコンプレッサー、イコライザー、Tube Saturationを提供する拡張チャンネルストリップ。ProChannel（PlatinumおよびProfessionalのみ）を参照してください。 メモ：チャンネルストリップの幅が狭い場合、ProChannel EQプロットは表示されません。	x		x	x
EQ Plot （ArtistおよびHome Studioのみ）	イコライザーのグラフ	トラックイコライザーのカーブの調整。詳細については、Track EQを使うを参照してください。	x		x	x
FXラック	FXラック	トラックで使用するプラグインエフェクトの指定。	x	x	x	x
センド/バンク/パッチ	センドオン	トラックからバスへのセンドを有効にする。	x		x	x
	センドレベル	トラックからバスへ送るレベルの調整。	x		x	x
	センドパン	トラックからバスへ送る信号の左右のバランス調節。 メモ：チャンネルストリップの幅が狭い場合、センドパンコントロールは表示されません。	x		x	x
	プリ/ポスト 切り替え	センド信号を取り出す位置（プリフェーダー/ポストフェーダー）の切り替え。	x		x	x
	センド先	センド先のバス名を表示。	x		x	x
	チャンネル	再生時のMIDIチャンネルの指定。		x	x
	バンク	トラックで使用するバンクの指定。		x	x
	パッチ	トラックで使用するパッチの指定。		x	x
MSR	位相の反転	オーディオデータの位相反転。 メモ：チャンネルストリップの幅が狭い場合、位相の反転コントロールは表示されません。	x
	モノ/ステレオ	トラックのデータを、モノとして扱うか、ステレオとして扱うかの指定。 メモ：チャンネルストリップの幅が狭い場合、モノ/ステレオコントロールは表示されません。	x			x
	オートメーションの再生	オートメーションの再生のオン/オフ。 メモ：チャンネルストリップの幅が狭い場合、オートメーションの再生コントロールは表示されません。	x	x	x	x
	オートメーションの記録	オートメーション記録のオン/オフ。 メモ：チャンネルストリップの幅が狭い場合、オートメーションの記録コントロールは表示されません。	x	x	x	x
	ミュート	チャンネルストリップのミュート/ミュート解除。	x	x	x	x	x
	ソロ	チャンネルストリップのソロ/ソロ解除。	x	x	x	x
	録音待機	チャンネルストリップを録音待機にする。	x	x	x
	インプットモニター	インプットモニターのオン/オフの切り替え（MIDIトラックのMIDI Thru端子）。	x	x	x
パンコントロール	パン	ステレオの定位調節。100%L（左いっぱい）～100%R（右いっぱい）まで調節可能。Cは中央。ステレオトラックでは、バランスとして機能する。サラウンドパンでは、信号は円形に配置された複数のスピーカーに送られる。	x	x	x	x
ボリューム	ボリューム	トラックの再生レベル調節。-INF（無音）～+6dBまで調節可能。録音/再生レベルメーター	x	x	x	x	x
	リンク	ハードウェア出力のフェーダーは、リンクボタン でリンクできます。左右のチャンネルを同時に調整したい場合に便利です。					x
	メーター	録音/再生レベルメーターMIDIトラックの場合、メーターはMIDIの状態とベロシティを表示。	x	x	x	x	x
	メーターピーク値	再生中にメーターのピーク値を更新して、達した最大のピークレベルを表示。	x	x	x	x	x
アイコン	トラックアイコン	各トラックにアイコンをつけることでトラックの視認性が向上。トラックに任意のアイコンを使用することができ、また自分で作成したアイコンを使用することができます。トラックアイコンの情報はトラックテンプレートに保存することができます。	x	x	x	x	x
イン/アウト	入力	録音やインプットモニターをするときのオーディオデータの入力ポート。	x	x	x
	アウトプット	トラックのデータの出力先。	x	x	x	x
---	トラック番号	各トラックに自動的につけられる番号。	x	x	x	x
---	トラック名	トラックの名称。任意の名前を付けることが可能。トラック名の初期値はトラック番号になります。トラックの順番を変えるとトラック番号は変わります。トラック名コントロールをクリックしてトラック、バス、またはハードウェア出力を選択し、トラックインスペクタに表示できます。	x	x	x	x	x
---	トラックの色	チャンネルストリップに配色を使用。詳細については、トラック/バスの色のカスタマイズを参照してください。	x	x	x	x
---	WAI	色つきのWAIバーにコントロールサーフェスで現在コントロールされているトラックやバスを表示。各コントロールサーフェスでは異なる色を使います。詳細については、WAI表示を参照してください。	x	x	x	x

オーディオトラックのコントロール

図651. コンソールビューのオーディオトラックのコントロール

A：ゲイン B：ProChannel（PlatinumおよびProfessionalのみ） C：FXラック D：センド 
E：ミュート、ソロ、録音待機、インプットモニター、位相の反転、ステレオ切り替え、オートメーションの再生、オートメーションの記録 
F：パン G：ボリューム H：メーター I：トラックアイコン J：インプットとアウトプット K：トラック名と番号 
L：トラックの色 M：WAI表示

MIDIトラックのコントロール

図652. コンソールビューのMIDIトラックのコントロール

A：ベロシティトリム B：FXラック C：チャンネル/バンク/パッチ 
D：ミュート、ソロ、録音待機、インプットモニター、オートメーションの再生、オートメーションの記録 E：パン 
F：ボリューム G：メーター H：トラックアイコン I：インプットとアウトプット J：トラック名と番号 
K：トラックの色 L：WAI表示

インストゥルメントトラックの制御

図653. コンソールビューのインストゥルメントトラックのコントロール

A：ベロシティトリム B：ProChannel（PlatinumおよびProfessionalのみ） C：FXラック D： センド 
E：ミュート、ソロ、録音待機、インプットモニター、オートメーションの再生、オートメーションの記録 F：パン 
G：ボリューム H：メーター I：トラックアイコン J：インプットとアウトプット K：トラック名と番号 
L：トラックの色 M：WAI表示

バスのコントロール

図654. コンソールビューのバスのコントロール

A：ゲインとパン B：ProChannel（PlatinumおよびProfessionalのみ） C：FXラック D：センド 
E：ミュート、ソロ、オートメーションの再生、オートメーションの記録 F：パン G：ボリューム H：メーター 
I：バスのアイコン J：アウトプット K：バス名と文字 L：バスの色 M：WAI表示

ハードウェア出力コントロール

図655. コンソールビューのハードウェア出力のコントロール

A： ミュート B： リンクチャンネル C： ボリューム D： メーター E： アイコン F： ハードウェア出力の名前 
G： WAIディスプレイ

ステータスインジケーター

コントロールが1つ以上の他のグループに属しているか、オートメーションの録音待機状態か、およびコントロール用のオートメーションがあるかどうかをコンソールビューに示します。

グループ化されたコントロールインジケーター

つまみ、フェーダー、およびボタンがグループ化されると、色分けされた小さな四角形が表示されます。

図656. グループ化されたコントロールインジケーター

詳細については、操作子をグループ化するを参照してください。

オートメーションの記録待機インジケーター

赤色の矩形がオートメーションの記録待機状態のコントロールを示します。チャンネルストリップ全体またはコントロールごとに記録を有効にできます。

図657. オートメーションの記録待機インジケーター

詳細については、チャンネルストリップをオートメーションの記録待機状態にするを参照してください。

オートメーションオンインジケーター

オートメーションデータが存在するコントロールにオートメーションの小さいアイコンが表示されます。

図658. オートメーションオンインジケーター

 

関連項目：

モジュール

コンソールビューメニュー

オーディオトラックのコントロール

MIDIトラックのコントロール

インストゥルメントトラックの制御

バスのコントロール

ハードウェア出力コントロール

コンソールビューメニュー

コンソールビューのインターフェース

コンソールビューをカスタマイズする

コンソールビューを使用する

コンソールビュー